認識の変革と世界の変換について

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StarPeople  vol.39

現実をさらに深いやり方で知覚するとき 世界は美しく変わる

シンプルながら、強烈に世界認識を迫る好著『気づきの扉』の著者であり、古今東西の神秘学説に通じ、覚醒者でもあるティモシー氏に、端的に、認識の変革と世界の変換について聞いてみた。



自分自身を変えるとき世界が変わる

一一 『気づきの扉』は、根本的な認識の転換を説かれていて、まさに革命的な本です。結局、われわれが見ている世界というものは、気づきのなかにあり、世界の根底には主観があること。 主観の認識が変われば世界も変わる(違ったふうに見える)ということでしょうか? 世の中が変わるというのは、主観が変わったから起こるということでいいでしょうか。

ティモシー  とても深い質問ですが、できるだけ簡潔に答えたいと思います。
 私たちが経験する事柄は、自分の意識の状態によります。通常の覚醒時の状態でも、私たちは相対的には無意識にとどまっています。私たちは実に無意識なんです。自らの苦境についての非常に明らかな事実や、人生が完全に神秘的であるということにすら、気がつかないほどなんです! もし、もっと意識的になれれば、これは変わるでしょう。
  私たちが人生を明晰に生きるために、充分に意識的になったとき、これまで毎瞬、常にそこにあった人生の不思議に、私たちは気がつき始めるでしょう。そしてそれは、非常に感覚的で生き生きとした経験です。私たちの見ている色が、いかに素晴らしいかがわかるのです。いままでと同じ世界を経験しているのですが、私たちが本当の人生とはいかに美しいかを知ったとき、それは変容するのです。
 私たちが明晰に生きるとき、私たちは人生と恋に落ちます。そして人生のフロー(流れ)は、この新しい意識の状態に応えます。人生は夢のようなものだと気がつけば、それはもっと夢のようになります。私たちの経験は、完全に意味のあるものになるのです。シンクロニシティはありふれた出来事となり、ランダムに思えていた事象の奥底に横たわる深いパターンを目撃することになります。
 ですから、私は自分自身を変えるとき、世界が変わると言えるのです。それは、現実をさらに深いやり方で知覚するという単純なことなのです。さらなる物の見方、さらなる気づきが常にそこにはあります。私たちが目覚めれば目覚めるほど、人生の豊かさが付随してくるのです。

雑誌『StarPeople』vol.39 (ナチュラル・スピリット社)インタビュー記事より