魂の進化を探求するエマージェント・スピリチュアリティー

「現代社会は科学が文化を牽引するようになり、宗教が時代遅れとなって、"魂の危機"の時代に突入しています。そして、人類は生きる目的を失った世界でさ迷っています。そこで、魂の危機の解決策として、"エマージェント・スピリチュアリティー"という革新的な世界観/フィロソフィーを、わたしはご提案したいと思います。この革新的な世界観をわたしはエマージェント・スピリチュアリティーと名付けました。これは人生の目的を明らかにするために、進化という科学的な視点を普遍的霊性の洞察の新たな理解に結びつけた、魂の進化を探求するスピリチュアリティーです。」(ティム・フリーク)

自分の意識を自在にコントロールする

あなたが唯一コントロールできるもの、それはどこに自分の意識の注意を向けるか、ということです。それだけが唯一、私たちがコントロールできることなのです。
自分の周りで起きていることは、コントロールすることはできません。また、自分の心に浮かぶ想念さえもコントロールできません。

しかしながら、どこに自分の意識の注意を向けるのかということは、私たち自身でコントロールすることができるのです。
私たちが、この自分の注意を動かすとき、そして、どのように私たちが注意を払うかが、あなたの意識の状態を変えて、ワンネスに目覚めて生きる強力な鍵となるのです。

身体、サイキ、魂の他に、スピリットとか、あるいはアートマンとかと呼ばれる領域があります。私がよく使う言葉は、ビーイング/存在という言葉です。

最初は、そのビーイングという形のない存在に注意を向けるのは、それほど容易なことではないでしょう。しかし、練習を重ねていくと、徐々にそのビーイングの中に沈んでいくという感触を実際に得ることができるようになるのです。
やればやるほど、練習すれば練習するほど、自然にできるようになってくるのです。

それこそが、世界中のスピリチュアルな伝統が言っている、覚醒ということです。
自分は決して分離していない、わたしは世界中とひとつであるという意識に目覚めるのです。

自分の意識がどこに向いているのか、どこまで深く観ているのかと日常で問いかけることは大切です。表面的にしか目覚めていない状態を次のように言えるでしょう。

  • 何が起きているのかを知っていると自分の価値観や視点で判断を下している時
  • 人生が平凡で魔法に欠けていると感じている時
  • 今この瞬間を無視して離れ、どこかへたどり着こうとして頭がいっぱいになっている時
  • 人生がいかに素晴らしい冒険であるのかという事実を見逃している時

そういう時こそ、意識的に深く観る時だというサインです。

“深い覚醒/Deep Awake”

“深い覚醒”とは、伝統的に“スピリチュアルな目覚め”とも呼ばれてきましたが、目覚めるために自分自身をスピリチュアルだとみなす必要はありません。
スピリチュアルな目覚めは、誰しもが体験することのできる自然なプロセスだからです。

“深い覚醒”では、圧倒されるような宇宙とのワンネスが拡がっています。愛の大海に浸りきっているような感じがするでしょう。

そして、この愛の大海で、あなたは“深遠な知”と出会うのです。あらゆる困難が立ちはだかっていても、恐怖を感じていても、"人生は本質的に善きものであり、一番大切なものは愛なんだ"ということをあなたは知るのです。

過去へと引き寄せる力/"パスティヴィティ"をポジティブな創造性へ

地球が引力で私たちを引き寄せるように、過去にも私たちを過去のパターンに引き戻そうとする、ある種の”重み”があります。それをティムは過去の重力/"パスティヴィティ"と呼んでいます。

過去の傷を”いま”に根ざした叡智へと変容させるエクササイズによって、ティムはネガティブな過去の重力を、ポジティブな未来への創造性へと変容させていきます。

※"パスティヴィティ"とは、パスト/過去と、グラヴィティ/引力をかけ合わせたティムによる造語。

“パラロジカル”な視点/パラロジカル・シンキング

ティムのユニークな目覚めへのアプローチは、”パラロジカル”な視点に基づいています。人生は深遠なパラドックスであり、”どちらか/もしくは”という通常のロジカル/論理的な考え方では、私たちの存在の深みを推し量ることはできません。そのため、”どちらも/そして”と、逆説の双方を受け容れる視点から現実を観るパラロジカルな見方を持つことは現実の性質を理解する上でもとても有効なのです。

生きていることは矛盾に満ちていています。表面的にはわたしたちは分離の世界を生きていますが、奥深くではすべてとひとつであるという矛盾があります。量子物理学者たちも、深いレベルにおける現実はそもそも矛盾に満ちたものであることが理解されなければならないということを見出しました。

表面的に生きることだけに向き合うとしたらロジカル/理論的な思考は完璧で、毎日の生活を生き抜くには有益です。しかしロジカルな思考は一つの目で現実を見るようなものの見方であり、対象が正しいか間違っているかという想定に基づいているため、正解の対極は明らかに不正解となります。したがって、生きることの深みを理解しようとするとしたら、あえて矛盾を孕んだパラロジカルな考え方が必要となるのです。

パラロジカル・シンキングは二つの目を開いて現実を見るようなものの見方であり、奥行きをもって現実を見ることができます。矛盾をこころよく受け入れることができるので、生きることの深みについての理解を切り拓き、神秘体験を妨げる様々な障害を取り除いてくれるのです。

太極図を思い浮かべてみてください。太極図は古くからの道教の教えに基づき、森羅万象は陰と陽という両極の要素によって成り立っていることを白と黒のオタマジャクシのような図形で表現しています。陰と陽は矛盾しながらも共存して双方を補い合う、相反する要素なのです。つまり、わたしたちの存在はワンネスとひとつに繋がっていて、お互いに補完し合うワンネスの対極なのです。そのため、”どちらも/そして”と、逆説の双方を受け容れる視点から現実を観るパラロジカルな見方を持つことは現実の性質を理解する上でもとても有効なのです。


インディヴィジュアルから
ワンネスに目覚めた個"ユニヴィジュアル"への進化

"ユニヴィジュアル"とは、ユニティ/すべてはひとつという全体性と、インディヴィジュアル/個を掛けあわせたティムによる造語です。
新時代の進化の最先端ともいえる"ワンネスに目覚めた個人"、つまり、宇宙/全体性と常にひとつであり、ワンネスと個は相互に関係性をもっているということに目覚めている個のことです。
ワンネスとつながっている関係性を軸に深く目覚め、大いなる愛と普遍的な善意に開かれ、ビーイング/beingがビカミング/becomingして花開き、最善を生み出すために、魂と宇宙/全体性の進化のプロセスに積極的に参加していこうとする、新しい時代の人類のあり方なのです。

今日、歴史上前例がないほど多くの人々が、なじみのない場所に住む人達の苦しみを思いやり、直接見たこともない動物たちが絶滅の危機に瀕していることに心を痛めたりしています。その根底にあるのは、より多くの人たちがワンネスに目覚めつつあり、わたしたちは宇宙そのものであり、わたしたち自身でもある宇宙を体験しているとの認識があるのです。この新たな展開を人類の進化の目覚ましい飛躍の兆しとしてティムは捉えています。

ワンネスに目覚めた個として生きる/"ユニヴィジュアル"は、霊性を統合し、人類の進化のプロセスを明確にしサポートします。私たちの人生に深い意味をもたらし、将来に向けた真の希望を与えてくれるでしょう。
リトリートやワークショップでのエクササイズや誘導瞑想によって、すべての人や物を包み込むワンネスの体験へと、そして、ユニヴィジュアルへと、ティムは導いています。

「意識が拡大してワンネスを認識しているときは、ワンネスとわたしたちはひとつであり、相互に関係性を持っていることを認識する時です。でも、実際はわたしたちはワンネスと常にひとつであり、わたしたちが認識していても、認識していなくても、わたしたちがワンネスから切り離されたことは決してなく、常にひとつであり相互に関係性を持っているのです。それが存在の性質なのです。」ティム・フリーク

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ティム・フリーク/TIM FREKE/ワンネス